1.はじめに
マッチングアプリを通じた出会いは今や当たり前の時代となっていますが、その一方で、金銭トラブルに巻き込まれる事例が増加しています。
東京都江東区の【東京深川行政書士事務所】では、こうしたアプリ経由のトラブルに関するご相談が年々増加しています。
「恋人にお金を貸したが返ってこない」「詐欺かもしれないが、証拠がない」など、お悩みはさまざまです。本記事では、マッチングアプリで起きる典型的な金銭トラブルの背景と、行政書士ができる対応について解説します。
この記事でわかること
- マッチングアプリで発生する典型的な金銭トラブルの種類と背景
- トラブルが起きた際にとるべき初期対応と証拠収集の方法
- 行政書士がどのように法的サポートできるのか
2.背景と基本知識の解説
マッチングアプリに関連する金銭トラブルは、法的には「貸金契約」「詐欺」「不当利得」などに分類されますが、証拠の有無ややり取りの内容次第で対応が大きく変わります。
行政書士の役割
行政書士は、金銭トラブルに関する内容証明郵便の作成や、契約書・示談書の作成などを通じて、民事トラブルの初期対応をサポートできる専門家です。弁護士のように訴訟代理はできませんが、事前にトラブルの芽を摘む支援や、交渉の場を整える役割があります。
マッチングアプリのトラブルが起きやすい背景
- オンライン上での信頼形成の不確かさ
- 恋愛感情により判断が曖昧になる傾向
- アプリの匿名性に依存した詐欺的行為
「プレゼント代を立て替えた」「生活費を援助した」といった形で金銭を渡してしまい、返金がなされない事例が頻発していますが、多くの方が「証拠がない」として泣き寝入りしてしまうのが現状です。
3.事例紹介
事例1 交際相手に生活費を貸し続けたが音信不通に
40代女性がマッチングアプリで知り合った男性と交際し、生活が苦しいという理由で毎月数万円を振り込んでいましたが、ある日突然連絡が取れなくなりました。銀行振込の履歴はあるものの、「返済の約束」がなかったために回収が難航。
→行政書士が「貸金の返還請求」のための内容証明を作成。相手方の所在が不明なため、住所特定の支援も行いました。
事例2 デート代や旅行代の立替えとプレゼント返還請求
30代男性が、交際相手との旅行代やブランド品を負担していましたが、突然別れを告げられ、「すべてプレゼント」と主張されました。
→プレゼントの意図ではなく貸与であることをLINEの文面から主張できたため、内容証明で請求し、一部返還に成功しました。
事例3 結婚を匂わせられ婚約破棄と金銭の返還を求めたい
50代男性が、女性から「結婚を前提に」と言われ多額の金銭援助を行いましたが、後に他の男性と交際していたことが判明。
→婚約とみなす証拠が弱いため、「不当利得」として返金を求める方針に。示談書を行政書士が作成し、合意解決に至りました。
これらの事例では、専門家への相談が遅れたために証拠が失われるケースもありました。LINEや通話記録、振込明細はできる限り早く保存しておきましょう。
4.アドバイス
マッチングアプリで金銭トラブルが起きた場合、以下のようなステップを踏むことが大切です。
- 証拠の保存（LINE・SMS・メール・振込明細など）
- 証拠をもとに事実関係を整理し、請求内容を明確にする
- 内容証明郵便など、法的効力のある通知手段を用いる
- 返金が難航する場合は、弁護士の紹介も検討
行政書士は、法的トーンを保ちつつ感情的な対立を避ける文面作成が可能です。また、示談書などの書面を整えておくことで、将来の訴訟や差し押さえ時に備えることもできます。
失敗例としては「口約束のみで金銭を渡した」「証拠がLINEだけだったが、アカウントを削除されてしまった」などが挙げられます。
5.まとめと次のアクションの提案
マッチングアプリを介した金銭トラブルは、身近なものでありながら、誰もが冷静に対応できるとは限りません。恋愛感情が絡むからこそ、金銭のやり取りについては慎重であるべきです。
重要なのは「記録に残すこと」「約束は文書で交わすこと」、そして「問題が起きたら早めに専門家に相談すること」です。返金請求や示談交渉の手段があることを知っておくだけで、心の負担は大きく減ります。
【東京深川行政書士事務所】では、マッチングアプリでのトラブルに特化した内容証明郵便の作成や、示談書・覚書の文案作成など、法的トラブルに対する初期対応をサポートしています。
「これって詐欺なの？」「返してもらえる可能性はある？」と迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。あなたの状況を丁寧にヒアリングし、最適な解決策をご提案いたします。
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