内容証明文例ってどう使えばいいの?基本的な考え方と注意点

インターネットや書籍には、内容証明のテンプレ文例が数多く掲載されています。ただし、それをそのまま使えばいいわけではありません。最も重要なのは「あなたの状況に合った文面に修正すること」です。
たとえば、「未払い代金の請求」と「契約解除の通知」では、伝える内容も表現も大きく異なります。必要な情報(契約日・金額・履行期限など)を正確に盛り込むことで、相手が誤解せずに受け取れる文書になります。
また、怒りや感情をぶつけるような書き方をすると、かえってトラブルを深める原因になることもあります。内容証明は“証拠”として使われることも多いため、冷静で客観的な表現を意識しましょう。

目的別テンプレ文例5選

1. 未払い代金の請求文

例文
「貴殿に対して、令和○年○月○日にご提供した○○サービスの代金○○円のお支払いが未確認となっております。つきましては、本書到達後7日以内に、下記口座へご送金くださいますようお願い申し上げます。」
ポイント
金額・提供日・支払期日を明確に記載。余計な感情を挟まず、冷静に伝えることが重要です。

2. 契約の履行を求める催告文

例文
「令和○年○月○日に締結した○○契約に基づき、貴殿が履行すべき○○の提供が遅延しております。よって、本書をもって正式に催告いたします。○日以内に履行が確認できない場合、法的手続きを検討いたします。」
構成
契約日・契約内容・履行期限をしっかり明記。強すぎず、しかし毅然としたトーンを保ちましょう。

3. 契約解除の通知文

例文
「令和○年○月○日に締結した○○契約について、度重なる不履行があったため、本書をもって契約解除の意思を通知いたします。解除日は令和○年○月○日といたします。」
注意点
契約解除は関係性を大きく変えるため、表現を誤ると感情的な対立になりかねません。断定的な言い回しは避けつつ、明確に意思を伝えることが大切です。

4. クーリングオフの通知文

例文
「令和○年○月○日に契約した○○について、消費者契約法に基づき、本書をもってクーリングオフを行使いたします。契約解除は法定期間内であり、これにより契約は無効となります。」
説明
法的権利を行使する内容のため、端的で明確な表現を心がけましょう。無理に言い訳などを添える必要はありません。

5. 損害賠償請求の通知文

例文
「貴社の行為により、当方に○○の損害が発生いたしました。本書にて損害賠償の意思を通知いたします。詳細につきましては別紙をご確認のうえ、誠意あるご対応をお願いいたします。」
工夫ポイント
金額や被害の詳細は文面ではなく別紙に記載することで、冷静さを保ちつつ情報を伝えることができます。

文例を使うときの注意点と、正しいアレンジ方法

テンプレ文例はとても便利ですが、自分のケースに当てはめずに使うと、誤解やトラブルの原因になることがあります。
まずは「誰に・何を・どのように伝えるか」を明確に整理することが大切です。
その上で、テンプレートの言い回しを「自分の言葉」に変え、事実関係を正確に反映させるよう心がけましょう。
また、法律的な表現に不安がある場合は、文例をもとに行政書士に一度チェックしてもらうことで、安心して送ることができます。
内容証明は“証拠として残る”という特性があるため、文案は慎重に扱いましょう。

まとめ

内容証明の文例は“自分仕様”に調整して使おう(約400字)
内容証明郵便のテンプレ文例は、書き方に悩んだときの大きな助けになります。しかし、どんなに整った文例でも、自分の事情に合わなければ意味がありません。
大切なのは、自分の目的と状況に合わせて、正しく修正・編集すること。そして、相手に誤解を与えないような冷静な表現を使うことです。
東京深川行政書士事務所では、実際のご相談内容に合わせて、文案の構成・言い回し・送付方法まで丁寧にサポートしています。
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