故人のインスタはどうする?追悼アカウント申請の手順・必要書類・よくある疑問を徹底解説
「亡くなった家族のインスタグラム、このままにしておいていいのかな…」
大切な人を見送ったあと、ふとSNSの画面を開いたときに、こんな気持ちになる方は少なくありません。故人のアカウントが残り続けることへの戸惑い、勝手に削除していいのかという迷い、なりすましへの不安。デジタル時代だからこその、新しい悩みです。
実はインスタグラムには「追悼アカウント」という仕組みがあり、所定の手続きを行うことで、故人のアカウントを安全な形で残すことができます。もちろん、削除を希望する場合の手続きも用意されています。
この記事では、インスタグラムの追悼アカウントについて、次のような内容をわかりやすく解説します。
- 追悼アカウントとは何か、通常アカウントとの違い
- 申請できる人の条件と必要書類
- 追悼アカウント化・削除それぞれの具体的な申請手順
- 申請後の流れやよくある疑問への回答
- 家族で話し合っておきたい、デジタル遺品整理のポイント
急いで進める必要はありません。心が少し落ち着いたタイミングで、ゆっくり読み進めてみてください。
インスタグラムの「追悼アカウント」とは?
追悼アカウントとは、亡くなった方のインスタグラムアカウントを「思い出として保護された状態」に切り替える機能のことです。英語では「Remembering」と表示され、プロフィール名の横に「追悼」という文言が添えられます。
この機能は、故人のアカウントが第三者に乗っ取られたり、なりすましに使われたりするのを防ぐとともに、残されたご家族や友人の心情に配慮するために設けられたものです。
通常アカウントとの主な違い
追悼アカウントになると、以下のような変化があります。
| 項目 | 通常アカウント | 追悼アカウント |
|---|---|---|
| プロフィール表示 | 通常の名前 | 名前の横に「追悼」と表示 |
| 新規投稿・コメント | 可能 | 不可 |
| ログイン | 本人のみ可能 | 誰もログイン不可 |
| 過去の投稿・写真 | 表示される | そのまま残る |
| フォロワー・フォロー関係 | 変更可能 | そのまま残る |
| 検索結果への表示 | 通常通り | 制限される |
| 「おすすめ」表示 | あり | なし |
大切なのは、過去の投稿や写真、フォロワーとのつながりはそのまま残るという点です。故人が残した思い出を、ご家族や友人がいつでも見返せる場所として保たれます。
「追悼アカウント化」と「アカウント削除」の違い
インスタグラムでは、追悼アカウントへの切り替えのほかに、アカウント自体を完全に削除する選択肢もあります。
- 追悼アカウント化:故人の投稿や写真を思い出として残したい場合
- 削除:故人のデータや投稿を完全に消したい場合
削除を選ぶと、写真も投稿もコメントもすべて消えてしまい、原則として復元はできません。後から「やっぱり残しておけばよかった」と思っても取り戻せないため、ご家族でよく話し合ってから決めることをおすすめします。
申請できるのは誰?必要な条件
追悼アカウントへの切り替えと、アカウント削除では、申請できる人の範囲が異なります。
追悼アカウント化のリクエスト
- 申請者:誰でも申請可能
- ご家族でなくても、友人・知人として故人の死亡を伝えれば受け付けてもらえます
- 必要なのは故人の死亡を証明する書類のみ
削除リクエスト
- 申請者:近親者(直系の家族)のみ
- 故人との関係を証明する書類が追加で必要
- 申請者本人の身分証明書も必要
申請前に準備しておきたい情報
手続きをスムーズに進めるため、事前に以下の情報をまとめておきましょう。
- 故人のインスタグラムのユーザーネーム(@以下の英数字)
- 故人のフルネーム
- 故人の生年月日
- 故人の死亡日
- 死亡を証明できる書類(後述)
ユーザーネームは、故人のプロフィールページの上部に表示されている「@〜」の部分です。あらかじめメモやスクリーンショットで控えておくと安心です。
【手順解説】追悼アカウントへの切り替え申請方法
ここからは、実際の申請手順を順を追ってご説明します。スマートフォン・パソコンどちらからでも申請可能ですが、書類をアップロードする必要があるため、画像ファイルを準備できる環境で進めるとスムーズです。
Step1 申請フォームにアクセスする
インスタグラムのヘルプセンターにある「亡くなられた方のアカウントを追悼アカウントとしてリクエスト」専用のフォームから申請します。
検索エンジンで「インスタグラム 追悼アカウント リクエスト」と検索すると、公式ヘルプセンターのページが上位に表示されます。必ず公式ページ(URLにinstagram.comまたはfacebook.comを含むもの)からアクセスしてください。
Step2 必要事項を入力する
フォームでは、以下の情報を入力します。
- 申請者のメールアドレス(連絡を受け取るため)
- 故人のインスタグラムのユーザーネーム
- 故人のフルネーム
- 故人の死亡日
メールアドレスは、審査結果の通知を受け取る大切な連絡先になります。日常的に使用しているアドレスを入力しましょう。
Step3 死亡を証明する書類をアップロードする
申請には、故人が亡くなったことを示す書類が必要です。以下のいずれかを準備してください。
- 訃報記事(新聞掲載のものやオンライン版)へのリンク、または画像
- 死亡証明書・死亡診断書のコピー
- 葬儀の案内状(故人の氏名と日付が記載されているもの)
提出する書類には、故人の氏名と死亡日が明記されている必要があります。死亡診断書を提出する場合、申請に直接関係しない個人情報(病名や住所など)は、塗りつぶしてからアップロードしても問題ありません。
Step4 送信して審査結果を待つ
すべての情報を入力し書類を添付したら、フォームを送信します。通常は数日から数週間程度で、登録したメールアドレスに審査結果が届きます。
承認されると、故人のアカウントは自動的に追悼アカウントの状態へと切り替わります。プロフィールに「追悼」と表示されているのを確認できれば手続き完了です。
【手順解説】アカウントの「削除」を申請する方法
故人の希望や、ご家族の意向によりアカウント自体を削除したい場合は、別の申請フォームから手続きします。
申請できる人
削除の申請ができるのは、故人の直系の家族(配偶者・親・子など)に限られます。友人や遠い親戚からの申請は受け付けられません。
必要な書類
追悼アカウント化と比べて、提出すべき書類が増えます。
- 故人の死亡証明書(死亡診断書または出生・死亡証明書)
- 申請者と故人の関係を証明する書類(戸籍謄本、出生証明書など)
- 申請者本人の身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
削除手続きの注意点
- 削除されたデータは原則として復元できません
- 故人の投稿・写真・DMの履歴はすべて消失します
- 削除を選ぶ前に、保存しておきたい写真や思い出を別途バックアップすることをおすすめします
申請後の流れと、よくある疑問
ここでは、申請を進める中で多くの方が抱える疑問にお答えします。
追悼アカウントになると、過去の投稿やDMはどうなる?
過去の投稿、写真、コメント、フォロワーとの関係はすべてそのまま残ります。フォロワーは引き続きプロフィールを見ることができ、過去の投稿を振り返ることも可能です。
一方、DM(ダイレクトメッセージ)の内容は、プライバシー保護の観点から第三者に開示されることはありません。ご家族であっても、故人のDMを読むことはできない仕組みになっています。
故人のパスワードがわかる場合、ログインして自分で操作してもいい?
故人のスマートフォンが手元にあり、パスワードもわかる場合、ログインして操作するのは技術的には可能です。しかし、インスタグラムの利用規約上、本人以外のログインは推奨されていません。
本人以外のログインは、思わぬアカウント凍結や、後の手続きでのトラブルにつながる可能性があります。手間に感じても、公式の手続きを通すほうが安全です。
申請が承認されない・連絡が来ないときは?
申請から1か月以上経っても返信がない、または書類不備で却下された場合は、以下を確認しましょう。
- 提出書類に故人の氏名と死亡日が明記されているか
- 書類の画像が鮮明に読み取れるか
- 入力したユーザーネームに誤りがないか
- 迷惑メールフォルダに通知が振り分けられていないか
不備があった場合は、修正のうえ再申請が可能です。それでも進まない場合は、ヘルプセンターから個別に問い合わせる方法もあります。
申請にかかる費用は?
追悼アカウント化・削除のどちらも、申請費用は無料です。インスタグラムやMetaから費用を請求されることはありません。「手数料が必要」といった連絡が届いた場合は、詐欺の可能性が高いので注意してください。
Facebookなど他のSNSの場合は?
インスタグラム以外のSNSにも、それぞれ追悼や削除の仕組みがあります。故人が複数のSNSを使っていた場合は、まとめて手続きを検討するとよいでしょう。
| SNS | 追悼機能 | 削除申請 |
|---|---|---|
| あり(インスタとほぼ同じ手順) | 可能 | |
| X(旧Twitter) | なし | 家族・代理人からの削除申請のみ可能 |
| LINE | なし | 家族からの削除依頼が可能 |
| YouTube | なし | 家族からのアカウント管理・削除申請が可能 |
| TikTok | なし | 家族からの削除申請が可能 |
FacebookとインスタグラムはどちらもMeta社が運営しているため、申請の流れは似ています。両方のアカウントを持っていた場合でも、それぞれ個別に手続きが必要です。
手続きの前に、家族で話し合っておきたいこと
SNSの手続きを進める前に、ご家族で少し時間を取って話し合っておくと、後悔のない選択ができます。
残された投稿をどう扱うか
- すべての投稿を思い出として残すか
- 一部だけ残して、その他は非公開にしたいか
- すべて削除して、SNS上の痕跡をなくしたいか
正解はありません。故人がどう思っていたか、ご家族や友人がどう感じるかを大切にしながら、ゆっくり決めていきましょう。
デジタル遺品全般の整理
SNSアカウントは「デジタル遺品」と呼ばれるものの一部です。ほかにも、次のようなものが整理対象になります。
- スマートフォン・パソコン内の写真や動画
- クラウドストレージ(Googleフォト、iCloudなど)
- サブスクリプションサービス(動画配信、音楽配信など)
- ネットバンク・電子マネー
- 各種オンラインショッピングのアカウント
放置すると、知らないうちにサブスク料金が引き落とされ続けたり、個人情報が悪用されたりするリスクもあります。気づいたものから少しずつ整理していくことが大切です。
一人で抱え込まないことの大切さ
「手続きが複雑でわからない」「英語の画面が出てきて不安」「証明書類の準備が大変」など、デジタル遺品の整理には思った以上に時間と労力がかかります。
ご家族と分担したり、専門のサポートサービスを利用したりすることで、心身の負担を大きく減らすことができます。
まとめ:大切なのは、無理をせず、自分たちのペースで
インスタグラムの追悼アカウントは、故人の存在を大切に残しながら、なりすましなどのトラブルから守るための仕組みです。手続き自体はオンラインで完結し、費用もかかりません。
急いで進める必要はありません。気持ちが整理できたタイミングで、ご家族と相談しながらゆっくり手続きを進めていきましょう。
とはいえ、いざ手続きを始めようとすると、
- 「英語のページが出てきてよくわからない」
- 「必要書類の集め方がわからない」
- 「申請したのに返信が来ない」
- 「インスタ以外のSNSもまとめて整理したい」
といった壁にぶつかることもあります。そんなときは、ぜひ一人で抱え込まずに専門のサポートを頼ってみてください。
当サービスでは、故人のSNSアカウントの追悼・削除手続きの代行はもちろん、デジタル遺品整理全般のご相談も承っています。複雑な手続きをすべてお任せいただけますので、ご家族はゆっくり故人を偲ぶ時間を過ごしていただけます。
お問い合わせは、以下のフォームまたはLINEから受け付けております。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご連絡ください。
大切な人を見送ったあとの時間が、少しでも穏やかなものになりますように。私たちが、その一歩をお手伝いします。



