YouTubeビデオ異議申し立てで3回落ちた私が、構成を変えただけで通った方法
YouTubeから「再収益化の申請にはビデオでの異議申し立てが必要です」というメールが届いて、頭が真っ白になっていませんか。動画を作れと言われても、何を話せばいいのか、どんな構成にすれば通るのか、誰も明確に教えてくれません。
私自身、収益化停止を食らった後の再申請で3回連続で落選し、4回目でようやく通過した経験があります。深夜にメールを開いて「Not approved」の文字を見たときの絶望感は、今でも忘れられません。チャンネルに費やした時間と労力が、たった1通のメールで否定されたような気持ちでした。
でも、3回落ちて分かったことがあります。ビデオ異議申し立ては「構成」が9割なんです。動画のクオリティでも、編集の派手さでも、謝罪の丁寧さでもありません。審査担当者が見ているポイントを押さえた構成で撮れば、通過率は劇的に変わります。
この記事では、私が実際に通った動画の構成、3回落ちたNG例、そのまま使えるテンプレートまで、すべて公開します。中級者以上の方、つまり一度収益化を経験して、本気で再収益化を狙っている方に向けて書きました。今まさに動画を作ろうとしている方は、この記事を見ながら一緒に組み立ててみてください。
はじめに伝えたい結論「ビデオ異議申し立ては"自己紹介動画"ではない」
まず、中級者ほどやりがちな誤解を3つ潰させてください。これを理解しないまま動画を作っても、また落ちます。私自身、この誤解にハマって3回落ちました。
- 誤解1:チャンネルの魅力をアピールする場だと思っている → 違います。アピールではなく「疑念への反論」の場です
- 誤解2:丁寧に謝れば通ると思っている → 違います。謝罪より「具体的な改善策」が評価されます
- 誤解3:動画のクオリティが高ければ通ると思っている → 違います。話す内容と画面で見せる証拠が9割です
特に経験のあるクリエイターほど、つい普段の動画作りの感覚で「見栄えのいい動画を作ろう」としてしまいます。BGMを入れて、テロップを凝って、効果音を散りばめて……。しかし、これは完全に逆効果です。
正しい認識はこうです。ビデオ異議申し立てとは、「審査担当者が抱いている疑念に、一つずつ証拠で答える反論動画」です。プレゼンでも自己紹介でもなく、裁判の弁論に近いイメージを持ってください。相手は「このチャンネルは本当に運営者本人が制作しているのか」「ガイドライン違反の自覚と改善意思はあるのか」を疑っています。その疑念に、証拠を提示しながら一つずつ答えていく。これが本質です。
この認識を持てるかどうかで、動画の構成は180度変わります。
私が3回落ちて学んだ「審査側が本当に見ているもの」
具体的にどう変わったのか、私の落選と通過の歴史を時系列でお見せします。同じ失敗をしないでほしいので、恥ずかしいですが包み隠さず書きます。
1回目(落選):何も分からず撮った動画
初回の申請では、とにかく「いい印象を持ってもらおう」という気持ちだけで動画を作りました。スーツを着て、カメラに向かってナレーションを録音し、チャンネルの実績を語り、「今後はガイドラインを遵守します」と締める、よくある自己紹介動画です。動画の長さは約3分。結果は、申請から5日後に落選通知が届きました。理由の説明はなく、ただ「承認されませんでした」という文面だけ。何が悪かったのかすら分からず、途方に暮れました。
2回目(落選):クオリティを上げたが本人性が弱かった
2回目は、撮影機材を新調し、ライティングも整え、字幕も付けて、見た目を大幅にグレードアップしました。話す内容も練り込み、暗唱できるレベルまで原稿を作り込みました。しかし、編集画面や制作プロセスは一切映していませんでした。約4分の動画で、これも落選。「クオリティを上げれば通る」という思い込みが完全に裏目に出ました。
3回目(落選):謝罪と再発防止を強調したが具体性ゼロ
3回目は「ガイドラインへの理解」を前面に出し、ポリシー違反の自覚と再発防止を強く訴える内容にしました。「申し訳ありませんでした」「今後は気をつけます」「再発防止に努めます」という言葉を何度も繰り返しました。しかし、具体的な施策がゼロでした。何をどう変えるのかが一言もない。これも落選。このときに初めて「謝罪と気持ちだけでは通らないんだ」と気づきました。
4回目(通過):構成を根本から変えた
4回目に通った動画では、3つのことを変えました。それまでの動画と比較すると、こうなります。
| 項目 | 1〜3回目(落選) | 4回目(通過) |
|---|---|---|
| 本人確認 | 顔出しナレーションのみ | 顔出し+管理画面のチラ見せ |
| 制作プロセス | 口頭説明だけ | 編集画面を2分以上見せる |
| 改善宣言 | 「気をつけます」レベル | 3つの具体的施策を提示 |
| 字幕 | 日本語のみ、または無し | 日本語+英語の両方 |
| 動画の長さ | 3〜4分 | 4分38秒(密度重視) |
大きな学びは、「言葉ではなく画面で証明する」という発想の転換でした。どれだけ口で「自分が作っています」と言っても証拠にはなりません。編集画面を映した瞬間、説得力は10倍になります。審査担当者の立場で考えれば当然です。第三者が代行して作っている可能性を排除するには、運営者本人が制作している画面を直接見せるしかないのです。
↑「何回も落ちている」という方はこちら↑
通った動画に入っていた「3つの要素」
ここからは、実際に通過した動画に入れていた3つの要素を、詳しく解説します。この3つが揃っていない動画は、まず通りません。逆に言えば、この3つさえ押さえれば、通過率は劇的に上がります。
要素1:本人確認の"濃度"を上げる(冒頭30秒)
顔出しは必須ではありません。ただし、声だけで終わらせるのは絶対にNGです。私の場合、こう構成しました。
- 顔出しでカメラに向かって自己紹介(10秒)
- YouTube Studioの管理画面を画面共有で見せる(10秒)
- チャンネル名と運営者名を口頭で明言(10秒)
実際のセリフはこうでした。「こんにちは、◯◯チャンネルを運営している△△と申します。今、私が見ているのがYouTube Studioのダッシュボードです。このチャンネルは2022年に開設し、これまで◯本の動画を投稿してきました」。
ポイントは、「顔・声・管理画面」の3点セットで本人性を証明することです。どれか1つでも欠けると、本人性の証明が弱くなります。顔出しがどうしても難しい方は、声+管理画面の操作風景+身分証(運転免許証など)の一部を映すという代替策もあります。私の知人で顔出しNGの方は、声と管理画面の操作で本人性を示して通過しています。
管理画面で見せるべきは、ダッシュボード、アナリティクス、コンテンツ管理画面の3つです。これらは運営者本人しかアクセスできない画面なので、本人性の証明として強力に機能します。
要素2:制作プロセスは"画面"で語る(中盤2〜3分)
ここが最も差がつくパートです。私の通過動画では、ここに2分30秒を使いました。動画全体の半分以上を制作プロセスの実演に割いたわけです。
具体的に画面で見せたのは次の項目です。
- 編集ソフト(私の場合はPremiere Pro)のタイムライン
- 素材フォルダの構成(撮影した素材が日付別に整理されている様子)
- ナレーション収録の様子(自分の声を録音している画面)
- サムネ作成画面(Photoshopでサムネを作っている過程)
- 過去の投稿動画を1本選び、「この動画はこう作りました」と工程を解説
重要なのは、口頭説明と画面を必ず連動させることです。「私はこうやって編集しています」と言いながら、実際にマウスでタイムラインを動かす。「素材はここに保存しています」と言いながら、フォルダを開く。「ナレーションはこの環境で録っています」と言いながら、録音ソフトを起動する。この同期が、審査担当者に「本当に運営している人だ」と確信させます。
もう一つのコツは、「1本の動画を例にして、最初から最後までの工程を語る」ことです。「素材集めから完成までこういう流れで作っています」と全体像を見せると、運営の実態が立体的に伝わります。バラバラに編集画面を映すよりも、「この動画はこう作った」と一本筋を通したストーリーで語るほうが、説得力が格段に増します。
要素3:改善宣言は"具体的な施策"まで踏み込む(終盤1分)
3回目で落ちた最大の理由がここでした。改善宣言を「気をつけます」で終わらせると、ほぼ確実に落ちます。
通過動画では、次の3段構えで話しました。
- 自己分析:「私のチャンネルは◯◯というポリシーに該当する可能性があったと考えています」
- 原因仮説:「具体的には、△△という編集手法が□□というガイドラインに抵触した可能性があります」
- 具体的施策:「今後は次の3点を改善します。1つ目は◯◯、2つ目は△△、3つ目は□□です」
この「自己分析→原因仮説→具体的施策」の3段構えが、改善宣言を信頼できるものにします。「気をつけます」では何も変わらないことが伝わってしまいますが、具体的な施策まで言及すれば「この人は本気で運営を見直している」と判断されます。
施策は最低でも3つ用意してください。1つだけだと「とりあえず言っているだけ」に見えがちです。3つあると、しっかり考えて対策を練っている印象になります。
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【NG例】落ちた動画によくある6つの特徴
ここからは、私が落ちた経験と、他の収益化を目指すクリエイター仲間から聞いた話を基に、落選動画によくある6つの特徴をまとめます。自分の動画と照らし合わせてみてください。1つでも当てはまったら、再撮影をおすすめします。
NG1:BGMが大きすぎて説明が聞き取りづらい
動画らしさを出そうとしてBGMを入れる人が多いですが、これは逆効果です。審査担当者が説明を聞き取れなければ、内容を評価できません。BGMは使わない、もしくは極めて小さくが鉄則です。私の1回目はBGMを入れていましたが、提出後に自分でスマホで再生したら、ナレーションが聞き取りづらく愕然としました。
NG2:チャンネルの実績アピールが長い
「登録者◯人」「総再生◯万回」を強調しすぎると、「人気アピールで通そうとしている」と判断されかねません。中級者ほどやりがちなミスです。「これだけ実績があるんだから通してくれ」という気持ちが透けて見えると、印象は逆に悪くなります。実績は10秒程度の言及で十分。残りの時間は制作プロセスと改善策に使いましょう。
NG3:制作画面が一切登場しない
これが最大の落選パターンです。どれだけ熱心に「自分が作っています」と語っても、画面の証拠がなければ説得力はゼロに近いです。編集画面を最低でも2分は見せることを意識してください。「企業秘密だから見せたくない」と思う方もいるかもしれませんが、審査用なので最終的には削除されます。思い切って見せましょう。
NG4:「何が問題か分かりません」スタンス
「なぜポリシー違反になったか心当たりがありません」と正直に言ってしまう人がいますが、これは絶対NG。「分かっていない人」に再収益化の権限は与えられません。仮説でいいので、必ず自己分析を語りましょう。「◯◯の可能性があった」「△△が原因かもしれない」という言い回しで構いません。
NG5:動画の最後にチャンネル登録誘導
普段の動画の癖で「チャンネル登録お願いします」「次回もお楽しみに」を入れてしまう人がいます。これは審査用動画として完全にNGです。審査動画は通常の投稿とは完全に切り分けてください。普段の動画を流用したり、いつものオープニング・エンディングを使ったりするのも避けましょう。
NG6:5分ギリギリまで使い切り本題が薄まる
「長く話せば誠意が伝わる」と思って5分使い切ろうとすると、内容が薄まります。私が通った動画は4分38秒でした。必要な情報を密度高く詰めるほうが、評価は高くなります。逆に2分以下も短すぎて、本人性や制作プロセスの証明が不十分になりがちです。3分半〜4分半が一つの目安です。
英語字幕は付けるべきか?私の結論
結論から言うと、英語字幕は付けたほうがいいです。私が通った4回目の動画には英語字幕を付けました。落ちた1〜3回目は日本語字幕のみ、または字幕なしでした。
理由はシンプルで、審査担当者が日本語話者とは限らないからです。日本のチャンネルだからといって、必ずしも日本語ネイティブが審査するわけではありません。英語字幕があれば、誰が見ても内容が伝わります。また、英語字幕を付けるという行為自体が、「審査に真剣に取り組んでいる」という姿勢の証明にもなります。
字幕の作り方は次の流れがおすすめです。
- YouTubeの自動字幕生成機能を使って日本語字幕を作る
- 誤字を手動で修正
- DeepLやChatGPTで英訳
- 動画編集ソフトで動画に焼き込む(burn-in)
完璧な英訳である必要はありません。「字幕を付ける努力をしている」という姿勢自体が評価されるので、まずは付けることを優先しましょう。多少不自然な英訳でも、内容が伝わればOKです。
そのまま使える構成テンプレート【私が通ったときの時間配分】
ここでは、私が4回目に通過したときの実際の時間配分を公開します。このテンプレートをベースに、自分のチャンネルに合わせて調整してください。
| 時間 | パート | 話す内容 |
|---|---|---|
| 0:00〜0:30 | 本人確認 | 顔出し挨拶+管理画面共有+自己紹介 |
| 0:30〜1:00 | チャンネル概要 | 運営方針、投稿ジャンル、コンセプト |
| 1:00〜3:30 | 制作プロセス実演 | 編集画面、素材フォルダ、撮影風景、サムネ作成 |
| 3:30〜4:30 | 自己分析と改善策 | 違反原因の仮説、3つの具体的改善策 |
| 4:30〜5:00 | 締め | 再審査のお願いと感謝の言葉 |
各パートで使えるセリフのテンプレートも置いておきます。台本としてそのまま使えるよう、口語で書きました。
【冒頭の挨拶】
「こんにちは、◯◯チャンネルを運営している△△と申します。本日は再収益化の審査のため、私自身がこの動画を作成しております。今ご覧いただいているのが、私のYouTube Studioの管理画面です」
【チャンネル概要】
「このチャンネルは◯◯◯◯年に開設し、△△というジャンルの動画を中心に投稿してきました。コンセプトは□□で、視聴者の方々に◯◯という価値を提供することを目指しています」
【制作プロセス】
「ここからは、私が実際にどのように動画を制作しているかをお見せします。今お見せしているのが、編集に使っているソフトの画面です。素材はこちらのフォルダに日付別に整理しており……(以下、画面操作と連動して説明)」
【改善宣言】
「今回ポリシー違反と判断された原因について、私なりに分析しました。◯◯の点が問題だった可能性があると考えています。今後は次の3点を改善します。1つ目に◯◯を導入し、2つ目に△△の工程を追加し、3つ目に□□を徹底します」
【締め】
「以上、私のチャンネル運営の実態と、今後の改善策をお伝えしました。ぜひ再審査をお願いいたします。最後までご視聴いただき、ありがとうございました」
撮影・編集の地味だが効くポイント
中級者向けに、初心者記事には書かれない細かいけれど重要なポイントをお伝えします。地味な部分ですが、ここの差が通過率を左右します。
- マイクは外付け必須:スマホ内蔵マイクで撮った動画で1回落ちました。音声の聞き取りやすさは想像以上に評価に影響します。3,000円程度のピンマイクでも十分です
- 画面録画は1080p以上:編集画面の文字が読めないと、見せる意味がなくなります。OBS StudioやMacの画面収録機能で1080p指定で録画しましょう
- BGMは入れない:前述のとおり、説明の聞き取りやすさを最優先に。どうしても入れたい場合は音量を-30dB以下に
- 明るい場所で撮影:顔出しする場合、暗い映像は印象を下げます。窓際で自然光を使うか、リングライトを1台用意するのがおすすめです
- 提出前にスマホで再生:スマホで聞いても聞き取れるか必ず確認してください。PCのスピーカーでは聞こえても、スマホでは聞こえないことがあります
- 1テイクで撮らない:複数テイク撮って、最も自然に話せているものを採用しましょう。私は4回目のとき、6テイク撮りました
これらは派手なテクニックではありませんが、「真剣に作っている」という印象を支える土台になります。地味なポイントを積み重ねることが、結果的に通過率を押し上げます。
申請ボタンを押す前の最終チェックリスト
動画が完成したら、提出前に必ず次の項目をチェックしてください。1つでも欠けていたら、再撮影をおすすめします。
- ☐ 動画は5分以内に収まっているか
- ☐ 顔または管理画面で本人性が示されているか
- ☐ 編集画面など制作の独自性を示す映像が2分以上あるか
- ☐ 改善宣言に「具体的な施策」が3つ以上含まれているか
- ☐ BGMが説明音声を邪魔していないか
- ☐ 英語字幕(または日本語字幕)が付いているか
- ☐ チャンネル登録誘導や次回予告が入っていないか
- ☐ スマホで再生して音声が聞き取れるか
- ☐ 画面録画の解像度は1080p以上か
- ☐ 自己分析→原因仮説→施策の流れになっているか
このチェックリストをクリアした動画なら、通過率は確実に上がります。提出前の最後の関門として、必ず活用してください。
まとめ:誠実さ×具体性が通過率を決める
結局のところ、ビデオ異議申し立ては「審査担当者との対話」です。プレゼンでも自己紹介でもなく、相手の疑念に一つずつ答える反論の場です。この認識を持てれば、何を撮るべきかは自ずと見えてきます。
私自身、3回落ちました。深夜にメールを見て、何が悪いのか分からず、もう諦めようと思った夜もあります。「自分には才能がないのかもしれない」「もうこのチャンネルは終わりだ」と本気で思いました。でも、構成を変えただけで4回目に通りました。動画のクオリティはむしろ1回目より落としたくらいです。派手な編集も凝ったテロップもありません。淡々と、編集画面を見せて、具体的な改善策を語っただけです。
この記事のテンプレートはあくまで土台です。自分のチャンネルの色と、具体的な事例を乗せることで、初めて通る動画になります。コピペで提出するのではなく、あなた自身の言葉で、あなたのチャンネルの実態を語ってください。
もし「自分の場合はどう構成すればいいか分からない」「作った動画を提出前に見てほしい」「ポリシー違反の原因が特定できない」と感じたら、ぜひ気軽にLINEで相談してください。
あなたのチャンネルの状況をお伺いし、個別の構成アドバイスや動画の添削もお受けしています。同じ状況で戦った経験があるからこそ、あなたの動画の弱点も的確にお伝えできます。一人で悩むより、経験者に見てもらうほうが圧倒的に早く解決します。
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