大分県竹田市の観光完全ガイド|アクセス・気候・観光スポット・イベントを徹底解説

「大分県に行くなら、別府や湯布院でしょ?」と思っていませんか?
実は、大分県南西部にひっそりと佇む竹田市(たけたし)は、知る人ぞ知る"本物の旅"ができる場所です。日本一の炭酸泉・荒城の月の舞台・阿蘇くじゅう国立公園の大自然――これだけの魅力が一つの市にまとまっているのに、観光地化されすぎていないからこそ、ゆったりと贅沢な時間が流れます。

この記事では、竹田市への旅を考えている方に向けて、地域の基本情報・気候・アクセス・主要な観光スポット・どんな人が向いているか・有名イベントまでを徹底的に解説します。「竹田市ってどんなところ?」という疑問を、この一記事で解消してしまいましょう!

竹田市ってどんなところ?地域の基本情報

竹田市は、大分県の南西部に位置する内陸の市です。西は熊本県、南は宮崎県と隣接しており、まさに九州のほぼ中央に位置するエリアです。面積は広大で、周囲をくじゅう連山・阿蘇外輪山・祖母山系といった標高1,000mを超える山々に囲まれています。

市内の山林は総面積の約65%を占め、その多くが竹林。この豊かな竹の文化が、後述する市最大のイベント「竹楽(ちくらく)」の源になっています。江戸時代には岡藩7万石の城下町として栄え、作曲家・瀧廉太郎が「荒城の月」のモデルとして岡城で着想を得たことでも有名です。歴史と自然と温泉が共存する、九州の隠れた名地といえるでしょう。

項目 内容
読み方 たけたし
所在地 大分県南西部(熊本県・宮崎県と隣接)
人口 約19,000人(2024年時点)
最寄り駅 JR豊肥本線「豊後竹田駅」
主なキーワード 岡城・長湯温泉・久住高原・竹楽・瀧廉太郎

大分県といえば「おんせん県」として全国にその名を轟かせていますが、竹田市もその例に漏れず、日本随一の炭酸泉「長湯温泉」を擁しています。温泉・城下町・大自然という三拍子がそろった竹田市は、いわば「大分県の秘境」と呼んでも過言ではありません。

竹田市の気候と、訪れるベストシーズン

竹田市全域は太平洋側気候に属していますが、内陸の山間地であるため、沿岸部とはかなり異なる気候が特徴です。年間平均気温は約14.7℃と、大分市内(約17℃)と比べても低め。夏は日中こそ気温が上がりますが、朝晩はぐっと涼しく、特に久住高原周辺の山間部は夏でも冷涼な避暑地となっています。冬は九州の市部としては寒く、積雪も珍しくありません。

季節 気候の特徴 おすすめの楽しみ方
🌸 春(3〜4月) 朝晩は肌寒いが日中は過ごしやすい 岡城の桜・長湯温泉のしだれ桜観賞
☀️ 夏(7〜8月) 市街地は暑いが山間部は冷涼 久住高原ドライブ・滝巡り・避暑ハイキング
🍂 秋(10〜11月) 紅葉が美しく、過ごしやすい 岡城の紅葉・たけた竹灯籠「竹楽」
❄️ 冬(12〜2月) 九州にしては寒く、積雪あり 長湯温泉で湯治・雪景色と温泉の組み合わせ

初めて竹田市を訪れるなら、秋(10〜11月)が最もおすすめです。岡城の石垣を彩る紅葉と、市最大のイベント「竹楽」が重なるこの時期は、竹田市の魅力を最大限に体感できます。春の桜シーズンも人気が高く、岡城のお花見は毎年多くの来訪者で賑わいます。夏の久住高原は、福岡や熊本からの避暑ドライブ旅に最適です。

竹田市へのアクセス方法|電車・車別に解説

竹田市は内陸の山間地であるため、公共交通機関でのアクセスはやや限られます。旅行の計画を立てる前に、移動手段をしっかり確認しておきましょう。

🚃 電車でのアクセス

最寄り駅はJR豊肥本線「豊後竹田駅」です。大分駅から特急「九州横断特急」で約1時間20分。熊本駅からは、阿蘇方面を経由して約2時間程度かかります(乗り換えあり)。ただし、豊肥本線は本数が少ないため、事前に時刻表の確認が必須です。

🚗 車でのアクセス(推奨)

竹田市観光は、レンタカーや自家用車が圧倒的におすすめです。市内の観光スポットは広範囲に点在しており、バスの本数も非常に少ないため、車がないと移動が困難なスポットも多くあります。

出発地 ルート 所要時間(目安)
大分市 大分自動車道 → 竹田IC 約1時間
熊本市 国道57号線 → 阿蘇経由 約1時間30分
福岡市 大分自動車道 → 竹田IC 約2時間30分〜3時間
湯布院・別府 国道442号線経由 約1時間〜1時間30分

💡 おすすめ周遊プラン
竹田市は、湯布院・阿蘇・高千穂のほぼ中間地点に位置しています。「阿蘇〜竹田〜高千穂」や「湯布院〜竹田〜阿蘇」という九州中央部の周遊ドライブルートの中継地として立ち寄るのも非常におすすめです。

竹田市の主要観光スポット5選

竹田市の観光の核は大きく分けて、城下町エリア・温泉エリア・高原エリアの3つ。それぞれ雰囲気が異なるため、1泊2日〜2泊3日でじっくり巡るのがおすすめです。

① 岡城跡(おかじょうあと)|荒城の月の舞台

竹田市観光の顔といえば、まずこの岡城跡です。瀧廉太郎が「荒城の月」の作曲時にモデルにしたとされる山城で、標高325mの天然の要害に築かれた石垣が今も豪快な姿で残っています。「九州の竹田城」とも呼ばれるほど、その圧倒的なスケール感と絶景は訪れた人を魅了してやみません。

  • 春(3月下旬〜4月上旬):城跡を彩る桜が圧巻。花見客が多く訪れる
  • 秋(11月):石垣×紅葉の絶景。竹楽の時期とも重なり一石二鳥
  • 入城料:大人300円(2024年時点)
  • アクセス:豊後竹田駅から徒歩約15分

② 長湯温泉(ながゆおんせん)|日本一の炭酸泉

竹田市を語るうえで絶対に外せないのが、長湯温泉です。ここの温泉は、高濃度の炭酸ガスを含む「炭酸泉」として世界的にも珍しく、「日本一の炭酸泉」と称されるほど。ドイツのバーデンバーデンと並ぶほどの炭酸濃度を誇り、温泉通が何度もリピートする秘湯として名高い存在です。

炭酸泉は、皮膚から炭酸が吸収されることで血行促進効果が非常に高く、「飲める温泉」としても知られています。特に心臓・血管系の疾患に効果があるとされ、医師が処方する「湯治」の文化が今も根付いています。温泉旅館や公共浴場が数多くあり、気軽に日帰り入浴も可能です。

  • 豊後竹田駅からバスで約40〜50分
  • 日帰り入浴から長期湯治まで対応する宿が多数
  • 炭酸泉は低温のため、じっくり長時間入れるのが特徴

③ 久住高原(くじゅうこうげん)|九州屈指の絶景ドライブスポット

阿蘇くじゅう国立公園の一部である久住高原は、広大な草原が広がる竹田市随一のドライブスポットです。放牧された牛たちがのんびりと草を食む風景は、まるで絵画のよう。春のミヤマキリシマ(ツツジ)、夏の緑の草原、秋のススキ、冬の雪景色と、四季それぞれに全く異なる顔を見せてくれます。

  • トレッキング・サイクリング・ドライブの起点として最適
  • くじゅう花公園(隣接する九重町)との組み合わせも人気
  • 夏の平均気温が市街地より5〜8℃低く、避暑地として快適

④ 瀧廉太郎記念館(たきれんたろうきねんかん)|音楽と歴史の交差点

「荒城の月」「花」「箱根八里」などの名曲を作曲した瀧廉太郎が、少年時代を過ごした屋敷を記念館として公開しています。当時の生活や楽器、楽譜などを展示しており、音楽ファンはもちろん、歴史や文化に興味のある方にも楽しめる施設です。岡城跡から徒歩圏内にあるため、城下町散策とセットで回るのがおすすめ。

  • 入場料:大人200円(2024年時点)
  • 豊後竹田駅から徒歩約10〜15分
  • 城下町の武家屋敷通りを散歩しながらアクセスできる

⑤ 白水の滝・黄牛の滝|秘境の滝めぐり

竹田市の山深さを実感できるのが、各地に点在する滝スポットです。くじゅう連山を源とする「白水の滝」は落差40mの直瀑で、岩清水が霧状にゆっくりと滝壺に降り注ぐ幻想的な光景が楽しめます。「黄牛の滝(あめうしのたき)」は、落差約20mの隠れた名所で、真夏でも周囲はひんやり涼しく、避暑スポットとしても人気です。

  • どちらも車でのアクセスが必須
  • 歩きやすいスニーカー・トレッキングシューズ推奨
  • 夏の訪問が特においすすめ。緑と水の絶景が楽しめる

竹田市はこんな人におすすめ!ターゲット別ガイド

竹田市の魅力は「人を選ばない」ことにあります。ただし、旅のスタイルによって楽しみ方が大きく変わってくるので、自分がどのタイプに当てはまるか確認してみてください。

♨️ 温泉好き・湯治目的の方

長湯温泉の炭酸泉は、全国の温泉マニアがわざわざ足を運ぶほどの特別な湯です。1泊ではもったいないくらい。のんびり2泊3日で湯治気分を満喫しましょう。冬の温泉も格別です。

🏯 歴史・城めぐりが好きな方

岡城跡は「日本100名城」にも選ばれた本格的な山城跡。荒城の月の世界観に浸りながら、城下町の武家屋敷通りや瀧廉太郎記念館も合わせて楽しめます。半日〜1日は余裕で過ごせます。

🌿 自然・アウトドア派の方

久住高原のトレッキング、白水の滝・黄牛の滝の秘境散策、阿蘇くじゅう国立公園でのドライブ。夏の避暑地としても最高で、「都会から離れてリフレッシュしたい」という方にぴったりです。

👫 「穴場を旅したい」カップル・一人旅の方

「定番の観光地はもう行き尽くした」「人混みが苦手」という方に、竹田市は本当におすすめです。観光地化されすぎておらず、静かで風情ある旅が楽しめます。古民家の一棟貸し宿も点在しています。

🚗 九州周遊ドライブ旅行中の方

阿蘇・湯布院・高千穂・別府からのアクセスが良く、周遊ルートの中継地として非常に使い勝手が良い場所です。「ちょっと寄り道」のつもりが、気づけば何時間も楽しめる場所です。

竹田市の有名イベント|たけた竹灯籠「竹楽(ちくらく)」

竹田市を語るうえで、このイベントを語らずにはいられません。毎年11月に開催される「たけた竹灯籠 竹楽(ちくらく)」は、今や竹田市最大の観光イベントに成長した、幻想的な竹のあかりの祭典です。

竹楽とはどんなイベント?

城下町全体に2万本以上の竹灯籠を設置し、日が暮れるとともにやわらかな光が城下町を包み込むイベントです。2000年(平成12年)に、竹林の活性化と里山文化の再生を目的に3,000本でスタートし、翌年には12,000本に増加。その後は毎年20,000本をベースに開催を重ね、今では秋の竹田市に欠かせない風景となっています。

特に見どころとなるのが観音寺十六羅漢の石段廣瀬神社の参道。無数の竹灯籠が並ぶ参道は、まさに「光の道」と呼ぶにふさわしい幻想的な空間です。インスタグラムなどSNSでも毎年拡散され、県外・国外からも多くの訪問者が訪れます。

項目 詳細
開催時期 毎年11月中旬の金・土・日(3日間)
会場 大分県竹田市 城下町一帯
点火時間 16:30〜(日没とともに)
竹灯籠の数 約20,000本
同時開催 スローフード屋台村・音楽ライブ・体験コーナー
雨天 少雨でも開催(雨に濡れた石畳と灯籠の光も幻想的)
アクセス 期間中シャトルバス運行・専用駐車場あり

竹楽を最大限楽しむコツ

  • 最終日(日曜)がねらい目:初日・2日目に比べて比較的混雑が少なく、ゆっくり鑑賞できる
  • 16時前に到着がベスト:点火前から場所取りをして、変化していく光の様子を楽しもう
  • 防寒必須:11月の竹田市は夜になると冷え込む。上着・ストールを忘れずに
  • 屋台村も楽しもう:竹田の特産品(かぼす・高原野菜・竹田産の豚肉など)を使ったグルメが集合
  • 期間中の宿泊は早めに予約:竹田市内の宿は少ないため、近隣(長湯温泉・大分市など)も含めて早期確保を

その他の年間イベント

  • 岡城桜まつり(3月下旬〜4月上旬):石垣に映える桜が人気。ライトアップも実施
  • くじゅうの花イベント(5〜6月):ミヤマキリシマ(ツツジ)の見頃に合わせたイベント
  • 荒城の月まつり(秋):瀧廉太郎ゆかりのクラシック音楽イベント

まとめ|竹田市は「本物の旅」ができる九州の隠れ名所

大分県竹田市は、派手さや観光地化とは無縁の「静かで本物の旅」が楽しめる場所です。改めて竹田市の魅力を整理してみましょう。

  • ✅ 荒城の月の舞台・岡城跡の圧倒的なスケール感
  • ✅ 世界でも珍しい日本一の炭酸泉・長湯温泉
  • ✅ 阿蘇くじゅう国立公園の大自然が広がる久住高原
  • ✅ 歴史と文化が薫る城下町・瀧廉太郎記念館
  • ✅ 2万本の竹灯籠が城下町を包む幻想的なイベント「竹楽」

「九州旅行を計画しているけれど、いつもと違う場所に行きたい」「人混みを避けてゆっくり旅したい」という方には、竹田市はまさにうってつけの場所です。

アクセスはレンタカーが便利なので、九州旅行の計画段階から「竹田市を経由する周遊ルート」を組み込んでみてください。阿蘇・湯布院・高千穂などの有名観光地と組み合わせると、九州旅行がぐっと深みを増しますよ。

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