内容証明を自分で出したい!電子内容証明(e内容証明)の出し方を徹底解説
はじめに|電子内容証明なら、郵便局に行かず24時間送れる
「内容証明を自分で送りたいけど、郵便局の窓口に行く時間がない」「書式チェックで受け付けてもらえなかったらどうしよう」「もっと簡単に送れる方法はないの?」——そんな悩みを抱えている方に、ぜひ知っておいていただきたいのが電子内容証明(e内容証明)です。
電子内容証明とは、日本郵便が提供するオンラインサービスです。パソコンからインターネット経由で内容証明郵便を送付できるため、郵便局に行く手間がなく・書式チェックが自動で行われ・24時間365日いつでも手続きができます。通常の窓口送付と同じ法的効力を持ちながら、はるかに手軽に利用できます。
この記事では、電子内容証明の特徴・窓口送付との違い・具体的な手続きの手順・注意点・料金まで、初めての方でも迷わないよう丁寧に解説します。読み終えたら、今日中に電子内容証明を送付できるようになっています。
電子内容証明(e内容証明)とは何か
まず電子内容証明の基本を正確に理解しておきましょう。
電子内容証明の仕組み
電子内容証明は、日本郵便が運営するオンラインシステム「e内容証明」を使って、インターネット経由で内容証明郵便を送付するサービスです。利用者がパソコンで作成した文書ファイルをアップロードすると、日本郵便のシステムが自動で書式チェック・印刷・封入・発送まですべて行います。
法的効力は通常の窓口から送る内容証明郵便とまったく同じです。「郵便局が内容・差出日・受取人を証明する」という仕組みは変わりません。
窓口送付との主な違い
| 比較項目 | 窓口送付(通常) | 電子内容証明(e内容証明) |
|---|---|---|
| 手続きの場所 | 郵便局の窓口のみ | パソコンからオンラインで完結 |
| 受付時間 | 郵便局の営業時間内のみ | 24時間365日いつでも |
| 書式チェック | 窓口スタッフが確認 | システムが自動でチェック |
| 文書の作成方法 | 手書き・ワープロ問わず | 専用Wordテンプレートを使用 |
| 文字数・行数のルール | 横書き26文字×26行 | 1ページあたり最大1,400文字(自動調整) |
| 作成通数 | 3通を自分で用意 | システムが自動で3通作成 |
| 料金 | 窓口料金と同額程度 | 窓口料金と同額程度 |
| 領収書 | 窓口で発行 | オンラインで確認可能 |
電子内容証明を使うための事前準備
電子内容証明を利用するには、事前にいくつかの準備が必要です。手続き当日に慌てないよう、事前に揃えておきましょう。
必要なもの一覧
- パソコン:Windows・Macどちらでも使用可能。スマートフォン・タブレットには対応していません。
- インターネット接続:安定した接続環境が必要です。
- Microsoft Word(またはWordが使えるソフト):専用のWordテンプレートを使って文書を作成します。
- 日本郵便のe内容証明アカウント:利用前に無料でアカウント登録が必要です。
- クレジットカードまたはその他の支払い方法:料金のオンライン決済に使用します。
- 相手の正確な住所・氏名:送付先として入力します。
e内容証明の専用Wordテンプレートについて
電子内容証明では、日本郵便が提供する専用のWordテンプレートを使用して文書を作成します。このテンプレートを使うことで、文字数・行数などの書式ルールが自動的に守られます。テンプレートは日本郵便のe内容証明公式サイト(e-content.jp)からダウンロードできます。
テンプレートには1ページ版・2ページ版・3ページ版があります。文書の長さに応じて適切なものを選んでください。1ページあたり最大1,400文字(全角)まで記載できます。
【手順完全解説】電子内容証明の出し方・ステップバイステップ
実際の手順を7つのステップに分けて解説します。初めての方でも迷わないよう、画面操作のポイントも合わせて説明します。
ステップ1:e内容証明公式サイトにアクセスしてアカウント登録する
- ブラウザで「e内容証明」と検索するか、日本郵便の公式サイトから「e内容証明」にアクセスする
- トップページの「新規登録」をクリックする
- メールアドレス・パスワード・名前・住所などの必要事項を入力して登録を完了する
- 登録したメールアドレスに届く確認メールのリンクをクリックして本登録を完了する
ステップ2:専用Wordテンプレートをダウンロードする
- e内容証明サイトのログイン後のトップページまたは「テンプレートダウンロード」ページにアクセスする
- 文書の長さに合わせて1ページ版・2ページ版・3ページ版のいずれかをダウンロードする
- ダウンロードしたWordファイルをパソコンに保存する
ステップ3:Wordテンプレートに文書を作成する
- ダウンロードしたWordテンプレートをMicrosoft Wordで開く
- テンプレート内の指定された入力エリアに文書の内容を入力する
- テンプレートの書式(フォント・文字サイズ・余白など)は絶対に変更しないこと。変更するとエラーになります
- 文書を保存する(ファイル形式は.docxのまま保存する)
ステップ4:e内容証明サイトにログインして送付手続きを開始する
- e内容証明サイトにログインする
- 「内容証明を送る」または「新規作成」をクリックする
- 差出人情報(自分の住所・氏名)を入力する
- 受取人情報(相手の住所・氏名)を入力する
ステップ5:作成したWordファイルをアップロードする
- 「ファイルを選択」または「アップロード」ボタンをクリックする
- ステップ3で作成した.docxファイルを選択してアップロードする
- システムが自動で書式チェックを行う。エラーが出た場合はメッセージに従って修正する
- プレビューで文書の内容・体裁を確認する
ステップ6:オプションを選択して料金を確認する
- 「配達証明」を選択する(相手が受け取ったことの証明が残るため、強く推奨)
- 料金の確認画面で合計金額を確認する
- 支払い方法(クレジットカードなど)を選択して決済する
ステップ7:送付完了・控えの確認
- 決済完了後、登録メールアドレスに「送付受付完了」のメールが届く
- マイページで送付状況・追跡番号を確認できる
- 自分の控えとなる文書はマイページからダウンロード・印刷できる
- 相手への配達完了後、配達証明書(葉書)が自宅に郵送されてくる
電子内容証明の料金・費用の目安
| 料金の種類 | 目安金額 |
|---|---|
| 基本料金(郵便料金+書留料金+内容証明料金・1ページ) | 約1,130円〜 |
| 2ページ目以降(1ページ追加ごと) | 260円追加 |
| 配達証明オプション(推奨) | 320円追加 |
| 合計目安(1ページ+配達証明) | 約1,450円〜 |
電子内容証明を使うときの注意点
① スマートフォン・タブレットからは利用できない
e内容証明はパソコン(Windows・Mac)専用のサービスです。スマートフォンやタブレットからはアクセスできません。また、専用Wordテンプレートを使用するため、Microsoft Wordが使える環境が必要です。Wordがない場合は、Microsoft 365の無料試用版や、Google ドキュメントなどでの代替は基本的に推奨されていません(書式が崩れる場合があります)。
② テンプレートの書式を変更しない
専用Wordテンプレートのフォント・文字サイズ・余白・行間などの書式設定は変更しないでください。書式を変更するとアップロード時にエラーが発生し、送付できません。入力できるのは文書のテキスト部分のみです。
③ 一度送付した内容証明は取り消せない
送付手続きが完了した後は、内容証明の内容を変更・取り消しすることはできません。送付前に必ず文書の内容・宛先・差出人情報を確認してから決済してください。
④ 送達まで数日かかる
電子内容証明の場合、オンラインで手続きが完了してから実際に相手に配達されるまで2〜3営業日程度かかります(地域によって異なります)。急いで通知したい場合は、窓口での翌日配達を利用した方が早い場合があります。
⑤ 感情的・脅迫的な表現は使わない
電子内容証明でも、内容証明の文書として送付される以上、文書内の表現には注意が必要です。「絶対に許さない」「どうなっても知らない」などの感情的・脅迫的な表現は脅迫罪になる恐れがあります。事実と要求を冷静・客観的に記述してください。
【潜在ニーズに応える】電子内容証明と窓口送付、どちらを選ぶべきか
「電子内容証明と窓口、どちらで送ればいいの?」という疑問に、シーン別にお答えします。
電子内容証明がおすすめな場合
- 郵便局の営業時間内に窓口に行く時間がない
- 書式ルールを自分でチェックするのが不安・面倒
- 深夜・休日でも今すぐ手続きを進めたい
- パソコンとWordが使える環境がある
- 初めて内容証明を送る・書式ミスが心配
窓口送付がおすすめな場合
- 相手にできるだけ早く届けたい(当日・翌日配達を希望する場合)
- 手書きで文書を作成したい
- パソコンやWordが使えない環境にある
- 窓口スタッフに直接確認してもらいたい
どちらを選んでも法的効力は同じ
電子内容証明と窓口送付は、手続きの方法が違うだけで法的効力はまったく同じです。「電子だから弱い」ということはありません。自分の状況に合った方を選んでください。
電子内容証明で使える文書の例文
電子内容証明の専用Wordテンプレートに入力する文書の例を示します。1ページテンプレートを使用する場合を想定して作成しています。太字の【 】部分を自分の情報に書き換えてください。
例文:騒音停止を求める通知書(電子内容証明版)
通知書
【相手の住所】
【相手の氏名】殿
私は【自分の住所】に居住する【自分の氏名】と申します。
本書は、貴殿の生活音による継続的な騒音被害について正式に通知するものです。
貴殿が居住する【相手の住所・部屋番号】からは、【騒音の内容(例:深夜の大音量の音楽、早朝の激しい足音など)】が継続的に発生しており、私の日常生活および睡眠に著しい支障が生じております。具体的には【年】年【月】月頃より、ほぼ毎日【時間帯】に上記の騒音が発生しており、現在に至っております。
本書面到達後【14】日以内に、上記騒音行為を停止し、今後一切このような行為を行わないよう求めます。
期限内に改善がなされない場合は、民事調停の申し立て・損害賠償請求訴訟の提起を含む法的手続きを取ることをここに通知します。
以上
【年 月 日】
【自分の住所】
【自分の氏名】
よくある質問(FAQ)
Q. e内容証明はどのサイトから利用できますか?
A. 日本郵便が運営する公式サービス「e内容証明」(e-content.jp)から利用できます。検索エンジンで「e内容証明 日本郵便」と検索すると見つかります。公式サイト以外の類似サービスは利用しないよう注意してください。
Q. Wordがない場合はどうすればいいですか?
A. 専用Wordテンプレートを使用するため、Microsoft Wordが使える環境が必要です。Wordがない場合は、Microsoft 365の無料試用版を利用するか、窓口での通常送付を検討してください。無料のオフィスソフト(LibreOfficeなど)では書式が崩れる可能性があるため、推奨しません。
Q. 電子内容証明は相手に届くまでどのくらいかかりますか?
A. オンラインで手続きが完了した後、日本郵便の施設で印刷・封入・発送が行われるため、2〜3営業日程度で相手に届くのが一般的です。地域や配達状況によって前後する場合があります。
Q. 電子内容証明で送ったことが法的証拠になりますか?
A. はい、なります。電子内容証明は日本郵便のシステムが「いつ・誰が・誰に・どのような内容を送ったか」を記録・証明するため、通常の窓口から送る内容証明と同じ法的効力を持ちます。配達証明オプションを合わせて利用すれば、相手が受け取ったことの証明も残ります。
Q. アップロード時にエラーが出て送れません。どうすればいいですか?
A. エラーの多くはWordテンプレートの書式変更が原因です。フォント・文字サイズ・余白・行間などを変更していないか確認し、変更していた場合は元のテンプレートをダウンロードし直して、テキストのみ再入力してください。それでも解決しない場合は、日本郵便のe内容証明サポート窓口に問い合わせましょう。
Q. 個人情報はどのように扱われますか?
A. 日本郵便の個人情報保護方針に基づいて管理されます。入力した差出人・受取人情報は郵便の送付目的のみに使用されます。詳細は日本郵便の公式サイトのプライバシーポリシーをご確認ください。
まとめ|電子内容証明なら自宅から24時間、書式ミスなしで送れる
電子内容証明(e内容証明)の出し方を振り返ります。
- 電子内容証明はパソコンからオンラインで24時間送付できる日本郵便の公式サービス。法的効力は窓口送付と同じ
- 最大のメリットは「書式チェックが自動」な点。専用Wordテンプレートを使えば書式ルール違反が起きない
- 手順は①アカウント登録 ②テンプレートダウンロード ③文書作成 ④ログイン・送付手続き開始 ⑤ファイルアップロード ⑥料金決済 ⑦完了確認の7ステップ
- 「配達証明」オプションを必ず追加することで、相手が受け取ったことの証明が残る
- テンプレートの書式(フォント・余白など)は変更しない。テキストの入力のみ行う
- 送付完了から相手への配達まで2〜3営業日程度かかる点を考慮してスケジュールを立てる
「郵便局に行く時間がない」「書式ミスが心配」という方こそ、電子内容証明は最適な選択肢です。パソコンとWordがあれば、今日中に手続きを完了させることができます。まずはe内容証明公式サイトでアカウント登録と専用テンプレートのダウンロードから始めてみましょう。

